「こんな症状で脳神経外科を受診してもいいの?」と迷ったら | 福岡市早良区の脳神経外科クリニック高木|頭痛・めまい・MRI完備

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「こんな症状で脳神経外科を受診してもいいの?」と迷ったら

福岡市早良区の脳神経外科クリニック高木です。

外来で診療をしていると、よくこんな言葉をいただきます。
「こんなことで受診してすみません」
「もっと重い症状の人が来るところですよね?」
私はいつも「迷ったら来ていただいて大丈夫ですよ」とお伝えしています。

脳神経外科というと、倒れて救急車で運ばれるような重い病気を扱う場所、というイメージを持たれている方が少なくありません。
しかし実際の外来では、日常生活の中で感じる“ちょっと気になる症状”のご相談がとても多いのです。
今日は、当院で実際によくあるケースをご紹介します。

いつもの頭痛だけど、なんとなく違う気がする

40代の女性の方が来院されました。
もともと片頭痛があり、市販薬でやり過ごしてこられたそうです。
ただ最近、頭痛の回数が増え、痛み方も以前と少し違う気がする。朝起きたときに強く痛むこともある。そこが気になって受診されました。
検査の結果、すぐに命に関わるような病気はありませんでした。しかし頭痛のタイプを整理し、内服薬を調整したことで、頭痛の頻度は落ち着きました。
「ただの頭痛と思っていたけれど、相談してよかったです」と言っていただけたのが印象に残っています。

今までに経験したことのない強い頭痛や、突然起こる激しい痛み、しびれやろれつの回りにくさを伴う頭痛、だんだん悪化していく頭痛などは、特に注意が必要です。
「頭痛の受診目安が分からない」という理由での受診も、まったく問題ありません。

手がしびれる。整形外科?それとも脳神経外科?

50代の男性の方が、「右手の指先がしびれる。首こりだとは思うが、脳だったら怖い」と受診されました。
しびれは原因がさまざまで、首から来ることもあれば、脳が関係していることもあります。そのため、どの科を受診すればよいか迷われる方がとても多い症状です。
当院ではMRIを完備しており、必要に応じて脳だけでなく頸椎(首)の評価も行っています。
この方の場合、脳には明らかな異常はなく、画像検査で頸椎椎間板ヘルニアによる神経の圧迫が疑われました。原因がはっきりしたことで、「脳じゃないと分かっただけでも安心しました」とほっとされた様子でした。

手のしびれが出たとき、「脳梗塞ではないか」と不安になるのは当然のことです。一方で、首の神経のトラブルが原因になっていることも少なくありません。
体の片側だけに突然出るしびれや、力が入りにくい、ろれつが回らない、顔のゆがみを伴うといった症状があれば早めの受診が必要です。
「整形外科か脳神経外科か分からない」という場合でも、脳と首の両方を評価できる体制があれば、原因を整理しやすくなります。
迷ったときは、まず一度ご相談ください。

めまいが続く。耳?それとも脳?

60代の女性の方が、数日続くふわふわするめまいで来院されました。耳鼻科に行くべきか迷われたそうですが、「脳だったら心配」という思いが強く、当院を受診されました。
検査では緊急性のある脳疾患は認めませんでした。画像で大きな異常がないことを確認できたことで、安心して治療に取り組んでいただくことができました。

めまいも多くは良性ですが、強い頭痛やしびれ、ろれつ障害などを伴う場合には注意が必要です。

脳神経外科の受診を迷っている方へ

脳神経外科は「重症の人だけが行く場所」ではありません。
実際には、慢性的な頭痛や軽いしびれ、めまい、物忘れの相談、軽い頭の打撲など、日常の延長線上にある症状のご相談が大半です。
重大な病気でないことを確認することも、大切な医療の役割だと私は考えています。

頭痛が続く、しびれが気になる、めまいが不安などの症状がある方は、どうぞ我慢せずにご相談ください。
「このくらいで受診していいのかな」と思ったときが、実はちょうどよいタイミングかもしれません。
気になる症状があれば、いつでもお待ちしています。